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起業の成功率について

独立・起業の成功率については様々なデータと解釈が存在します。今回は様々なデータから独立開業する前の参考数値としてお読みいただければ幸いです。

成功率(生存率)の定義と期間
「起業の成功率」という言葉は、「事業がどれくらい存続しているか」という「生存率」で表されることが多いです。この生存率は、起業後の期間(1年後~5年後など)によって大きく変動します。実際のデータはどれくらいなのでしょうか?店舗を開業(起業)をする前に知っておきたいデータです。

日本における起業生存率
日本においては、起業後の生存率は比較的高いというデータがあります。M&Aキャピタルパートナーズによると、起業後5年の生存率は約82%とされています。これはすべての業種・業態でのデータです。欧米諸国と比較しても日本の起業生存率は高い水準にあります(ほとんどの欧州諸国では起業後5年の生存率が50%を下回っていて、米国では約49%とされています)

法人としての起業ではなく、個人事業主での起業に限定すると生存率は低下する傾向があります。これは金融機関の融資が難しくなることや「信用」の部分が影響しているのかもしれません。その証拠にバーチャルオフィスで起業した場合の起業後5年の生存率は25.6%となっており、5年後まで続けている事業者は10人のうち2人~3人になります。

飲食店に限定した場合は、起業(開店)後1年で約70%の生存率、3年で約50%の生存率、10年では約10%の生存率となっています。飲食店が10件OPENした場合、10年後にも営業しているお店は1件という厳しい現状になります。飲食店は出入りの激しい業界です。飲食店は開業率が約17%と他業種に比べて圧倒的に高く、色々な人が飲食業で独立をしています。飲食業界は新規参入が盛んな一方で、撤退する事業者も多い“出入りの激しい業界”と言えます。

成功率を高めるためのポイント
・競合の少ない新しい事業でスタートする
・会社独自の強みがある
・リスクに対する備えができている
・充分な資金を用意している(融資も含め)
・コストの削減がしっかりできている

独立・起業の成功は、何を「成功」と定義するか、また個人事業主か法人か、選択する業種によっても大きく変動します。自身の事業計画や経営戦略をしっかりと立て、リスクに備えることがとても重要だと言えます。